​ひび割れてしまったウッドパネル、再生します。

艶やかな塗装と美しい杢目のウッドパネル。しかし、20年もすれば徐々に経年劣化を引き起こし、ひび割れやはがれ、色あせが目立つようになってしまいます。これも一つの「味」と割り切ってしまうこともできますが、やはり運転していて一番目に入る部分。新品のような艶と美しい杢目をウッドパネルの再生という形で実現しました。

​トータル60時間にも及ぶ手間ひまかけたこだわりの工程

IMG_6578.jpg
伝統の「突き板貼り製法」を踏襲

 

ローバーミニ純正のウッドパネルは、「突き板貼り」と呼ばれる方法でつくられています。この製法は、ベースとなる合板の基材の上に「突き板」を貼りつけて仕上げてあります。突き板は、美しい杢目を持った「天然の木材」を桂剥きのように薄くスライスしたシート上の板材です。一枚板に比べ、木材特有の反りに強いだけでなく、大変貴重な美しい杢目ももった天然の木材を、無駄なく利用することができる伝統の製法です。本サービスではこの「突き板貼り製法」を踏襲し、痛んでしまった突き板をすべて剥離した上で、新たに突き板を貼りつけて再生を行います。

IMG_6665_edited_edited_edited.jpg
​仕上がりに直結する下地づくり工程

 

ウッドパネルの再生は、天然木の突き板の厳選から始まり、数十の工程を経て完成します。最初の工程は、後の仕上がりを大きく左右する基材の調整です。ベースとなる基材の、もとの突き板や塗装をすべて削りとり、木材特有の反りの矯正や特殊な処理を行います。この工程により、フラットな面をつくると同時に、湿気などの環境変化に耐えられる耐久性を付加します。

IMG_6143.JPEG
卓抜した技による突き板の手貼り工程

 

​突き板の貼りつけには、空気の力を借りる真空圧縮や昔ながらの手貼りなど、いくつかの手法があります。本サービスでは、高度な技術が要求される手貼りを採用しています。特に、三次元曲面であるメーター周りの突き板貼りは非常に高度なテクニックが必要で、熟練した職人技でないと仕上げることができません。さらに、ただ貼り付けるだけではなく目止め処理や表面研磨など、塗装の仕上がりを大きく左右する下地の作成も行います。

IMG_6567.JPEG
​塗料と塗装環境へのこだわり

 

奥深い艶と輝きはもちろん、高い耐久性を持たせるため、塗装にもこだわりました。世界各国の自動車メーカーの認定をもつ、ドイツSTANDOX社製の塗料を採用することにより、奥深い艶と高い耐久性を両立しました。また、実際に塗装作業を行う塗装ブースは、異物の混入を防ぎ、高い品質で塗装を行うことができるプッシュプル式塗装ブースを採用しています。

IMG_6574-s_edited.jpg
数十時間に及ぶ手間ひまかけた塗装工程

 

​奥深い艶を追求するため、異なる特性や色調の塗料を、それぞれ専用のスプレーガンで吹き付け、合計7層にも及ぶ非常に厚い塗装を施します。各塗装工程の間には、乾燥や中研ぎと呼ばれる工程を経るため、塗装工程の期間は非常に長くなる半面、高い平滑性と奥深い艶を得ることができます。

IMG_6539.JPEG
研ぎだしと研磨の鏡面仕上げ工程

 

下地づくりから始まり、多くの工程を経て、最後の仕上げとして磨き上げを行います。塗装工程で十分な艶はでるものの、磨き上げた艶にはかないません。特殊な研磨シートを使い、徐々に番手を上げながら手磨きを行い平滑な面を研ぎだします。その後、様々な研磨剤を使い分けて磨き上げを行うことにより、鏡のような塗装面を生み出します。